LEMONY SNICKET'S A SERIES OF UNFORTUNATE「レモニー・スニケットの世にも不幸せな物語(LEMONY SNICKET'S A SERIES OF UNFORTUNATE EVENTS)」2005-09-17 同名の子供向けベストセラー小説の映画化。 邦題「レモニー・スニケットの世にも不幸せな物語」なんだが、 この映画を観た限り、世にも不幸せという悲壮感は無かった。 突然の家事で両親を亡くしてしまった3姉弟妹のヴァイオレット・クラウス・サニー。 裕福だった家族の遺産を狙って、里親になろうとするのが親戚のオラフ伯爵(ジム・キャリー)だ。 メイドの様にこき使われ、命まで狙われる3人。 だが、天才的な発明家のヴァイオレットと、ありとあらゆる本を読み尽くし、 内容まで全て記憶しているというクラウス、 そしてまだ幼児ではあるけど、何でも噛む癖があるサニーの知恵と行動力で、 様々な困難を乗り越えていく、と言う話。 オラフ伯爵の元から何とか逃げ出し、爬虫類収集家(?)のモンティおじさん(ビリー・コノリー)、 崖っぷちにそびえたつ寒々しい家に住むジョセフィンおばさん(メリル・ストリープ)と 一風変わった里親に引き取られるものの、オラフ伯爵の陰謀によって、あえなく殺されてしまう。 ちょっとしたトリックとなぞ解きが出てくるのだけど、 どれも皆子供だましな感じがして、話にはあまり入り込めなかったが、 ビジュアル的には面白かった。 とは言え、どうしても比べてしまうのが、ティム・バートンの世界なんだが、 あちらに比べると、グロテスクさ、芸術度から言っても、見劣りする気がしたなぁ。 ジム・キャリーは彼独特のオーバーアクションで笑えるのだが、 どうしてもああいうジムはあまり好きになれない。 もうちょっと自然体で演じている彼の方が好みだから。 エキストラで出ていたダスティン・ホフマン、 作者でありナレーター役で出ていたジュード・ロウ(顔は映らない・・・残念)など、 大物も出ている割には、ちょっとつまらなかったかな。 しかし、ミステリー好きの子供には受けそうだ。 うちの息子(ハーディ・ボーイズファンの7歳)も大好きだし、 子供(そこそこの年齢の少年)向き映画といったところか。 原作はもっと面白いかも。 3姉弟妹の持つ才能がもっともっと発揮されていれば、きっと面白いと思う。 いつか機会があれば読んでみたい。 |